日本にも環状の交差点「ラウンドアバウト」が導入されるんだとか。今までの信号での十字(あるいは五叉、六叉)路に比べて、交差点中心の環状の道をクルクル回りながら流入→流出するラウンドアバウトは渋滞を緩和できて、信号機が無いので災害時などの停電での混乱も少ないとの事。
10ン年前の会社員時代パリに出張で行ったとき、あちらの道路にはラウンドアバウト式の交差点が多いのに驚き、また石畳でできた道路のそれを細っこいタイヤをキュキュッと鳴らしながら、流れを乱さずに走り抜けるパリッ子たちの運転の上手さにも驚いた事を憶えています。
が、日本では無理なんじゃないかな・・・この方式。
まずはドライバー側の問題として、良く見かける十字路もまともに曲がれない(たとえば小さな車なのにやたら大回りして最終的にはフルロックまでハンドルを切る羽目になるような)人が小さな環状の道路をスムースに走れるとも思えませんし、ウインカーを正しく使えるのが大前提のこの方式で、ウインカーをまともに出さない人が多い現状では、つまらない接触事故の原因になってしまうとしか思えません。それに、おそらく流入側の車を意地でも前に入れまいとムチャな加速をする輩も多く出現するでしょうし。
ハード側の問題では、例えばどこか一箇所の流出側道路が渋滞してしまうと、ランアバウト交差点全体が詰まってしまうのも困るのではないかと思います。信号式の十字路でも交差点内に入ったまま信号が変わり、交差道路側に顰蹙を買う人、特にオバチャンがやたらにいるのが現実なので、一箇所流出が詰まると、環状道路全周にぴっちり車が詰まってしまい、他の道路への流出もできなくなるんじゃないかな~。
車線を守るとか、ウインカーは必ず適切に出すとか、流出の際の「ライン取り」とかの基本をドライバー皆でも一度考え直して、所謂オラオラ運転は免停にする位の罰則を設けるとかの対応も平行してしないと、結局社会「実験」で終わってしまうような気がしてなりません。
(いや、ホント左折時に、アホみたいに右一杯まで大回りして横断する歩行者を待つオバチャンやヤンキー達、どうにかして欲しいんですよね。トラックでもないのに左折車線から直進車線まではみ出さなければ曲がれないのだったら、も一度教習所に強制的に通わせるべきだと思うのですが・・・左折車線と右折車線で同時にそれをやられて、直進時に急ブレーキを強いられた事も何回かあるので、ホント怖いです)
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