静岡の私立高校でバレーボールの部活中に顧問の教師が生徒をビンタで10数発殴る動画がネットにupされて、問題になっているようです。問題になってから学校は保護者に説明会を開き謝罪したとの事。
私もその動画を見ましたが、前後に何があっても(たとえ万引きなどの犯罪への指導だとしても)許されるようなビンタの仕方ではないと思います。私が子どもの頃は、お年寄りと言うにはまだ若い人たちも戦争を経験していましたので、よく「兵隊に取られていた時にはちょっとした事でも、何でもないときでも、上官から「貴様それでも帝国軍人か!」と怒鳴られ殴られたんだよ」とか「戦争に行くにはまだ子どもだった自分達も、教練に行かされてはよく殴られたよ」なんて話を聞かされたのですが、件の動画を見ると、そんな話を思い出すな。
ネット上の話ではあるのですが、このセンセイ、生徒を殴れない時にはプラバットで壁などをバシバシ叩いていたとか。う~ん・・・本当ならば絶対に教師にしちゃいけない人でしょう?
よく解らないのは、その高校の生徒や保護者達の多くが、ビンタ教師をかばっているらしいこと。これは自殺者まで出した大阪の学校でも同じ事で、この心理を理解するのと、量子力学と、どっちが難しいかといわれれば、絶対に量子力学の方がまだ理解可能だと思う、文科系帰宅部気質(なんのこっちゃ)の私です。
蛇足ですが・・・私が言うのもオコガマシイのですが、スポーツという「概念」はまあ外国から来たわけですが、英語ではスポーツを「する」のは「プレイ」なんですよね、プ・レ・イ。つまり楽しむのが第一義なので、イチイチビンタが飛んでくる日本の体を動かす課外活動の現場は、スポーツをしているとは私には思えませんし、こんな部活がまだまだ大手を振っている日本で、スポーツの祭典オリンピックを開くって言うのにも、違和感を覚えます。オリンピックを機会に、理不尽な体罰が正当化される軍事教練的部活動が、健全な教師の指導の下でのスポーツで心身を研鑽する部活動に生まれ変わることを、願っています。
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